お医者さんの知恵袋
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■パニック障害■

田中医院
TEL: 045-934-1337
院長  田中 素子
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パニック障害は100人に1〜2人は起こるありふれた病気です。突然何の前ぶれもなく動悸がしたり、息が苦しくなったり、汗が出たり、胸やお腹の不快感、めまい、ふらつきが起こります。その時このまま死んでしまうのではないかという不安感、恐怖感を伴います。心臓や呼吸器の検査をしても異常がなく、心の病気として心療内科や精神科受診を勧められます。

発作は気のせいや、心の持ち方で起こるのではなく、大脳や大脳辺縁系でセロトニンの異常分泌が起こり、青斑核や視床下部で警報装置が働いて、パニックを起こすと考えられています。多くの場合は5〜20分で症状は治まり長くても1時間位です。しかし発作を繰り返すことにより、また起こるのではないかという予期不安や広場恐怖が起こり、これらが長く続くとうつ状態になったり、電車やエレベーターを避け、家に引きこもるようになります。発作が起こっても死ぬことはないのだから必ず治ると信じて治療を続けましょう。

脳内の神経伝達物質のアンバランスを調節する薬(SSRI)や抗不安薬を使い、認知行動療法を併用して徐々に行動範囲を広げていくようにします。この時家族の理解と協力があると治療が進みます。疲れたり、風邪をひいたりして体調が悪いと発作が起こりやすく、薬の副作用で口渇、便秘、嘔気が出ることがあります。軽い症状は数日で消えますが、心配な時はどんどん医師に相談して下さい。

病気を理解して受け入れることが出来、安心して自信を持って生活していくことが出来るようになれば、3〜6ヶ月で症状が治まり良くなって来ます。しかしここで薬をやめるとぶり返すことがあるので、数カ月〜数年飲み続けた方が安心です。あせらず気長に治療することが大切です。

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