お医者さんの知恵袋
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■動脈硬化の積極的脂質低下療法■

やまがみ内科医院
TEL: 045-988-2205
院長  山上 純
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心臓病は、わが国の死亡原因で1位の癌に次ぐ第2位の座を占め、第3位の脳血管障害(脳梗塞、脳出血等)と合わせると血管障害による死亡率は 、癌のそれに匹敵します。血管に悪玉コレステロール(LDL-C)がたまり、血管が硬く狭くなって動脈硬化が発生し、臓器に血液が十分に行き渡らなくなると、臓器障害が出てきます。かつて、沖縄は長寿県でしたが、最近は平均寿命が低下し 、特に若い世代の心筋梗塞の発症率が上昇してきました。このことは食生活の欧米化に関係があります。米軍が本土より早く、脂っこい料理やファーストフードを沖縄に持ち込んだ結果、肥満やメタボリック症候群の人が増えてしまったからです。 メタボリック症候群で、心臓病になる危険性は男性で2.5倍、女性では1.8倍高くなります。動脈硬化の予防には血圧の管理、メタボ体型の是正と、薬でLD-Cを下げることが必要です。 最近、わが国での新たな動脈硬化に関する報告が出ました。薬で従来の治療以上にLDL-Cを下げ、およそ80mg/dℓ 未満にすると、血管内エコー検査で冠動脈の動脈硬化の退縮を認めたのです。 心臓病、糖尿病や複数の危険因子を持つ人には、この薬による積極的脂質低下療法で、従来以上にLDL-Cを下げて動脈硬化を退縮させる治療も有用です。

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