お医者さんの知恵袋
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■漢方治療■

芦野内科クリニック
TEL: 045-937-2722
院長  芦野 和博
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漢方薬というと体に優しいが効果は弱く、長く内服しないと効かないというイメージを持っている方も多いようです。

漢方は生薬の複合薬であり、複数の効能を持ち合わせた薬です。そして使い方も病名に基づき処方するのではなく、病気の「証」を決め選択します。「証」とは陰陽・裏表・寒熱・虚実の八網、気・血・水の病態から導き出される「病気の状態」を表します。長く飲まないと効かないというのは迷信であり、「証」の合ったものならば即効・著効します。効果のある漢方薬は甘い・おいしいと感じ、「証」の合わない処方は悪化する可能性もあります。少なくとも2週間服用して効果の無いものは効かないと判断されます。

漢方は生薬なので副作用がないという考えは誤りです。服薬当初は腸内細菌の変化から軟便になることもあります。麻黄を含むものは妊婦には要注意ですし、甘草を含む生薬の長期投与で血圧上昇や偽性アルドステロン症を発症し浮腫みなどで受診されることもあります。

最近ではインフルエンザの際、タミフルでも麻黄湯でも治る時期に差異は無いという報告も多く、認知症の心理行動異常には抑肝散が効果的なことが知られています。病気は大丈夫と言われても症状に悩まされている方には漢方が最適かも知れません。

非常に有用な漢方を適切に使用するためには、「証」を見極め適切な選択をし、副作用に配慮した漢方使用が必要です。
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