お医者さんの知恵袋
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■胸痛にご用心■

楠原医院
TEL: 045-933-2561
院長 沖 浩佳
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胸痛というと、みなさんはどんな病気を思い浮かべるでしょうか。多くの方は、心臓や肺の異常をお考えになるのではないでしょうか。

生死にかかわる重大な病気としては、狭心症、心筋梗塞、急性大動脈解離、肺梗塞などがあり、迅速かつ正確な診断が必要になります。心筋梗塞は一般的に激しい胸痛が長時間持続することが多いのですが、糖尿病の患者さんや高齢者は痛みを伴わない”無痛性梗塞“もありますので注意が必要です。ほかに胸痛をきたす心臓疾患としては、急性心膜炎(心臓を包む膜の炎症)、弁膜症などがあり、また不整脈のときにも胸痛を感じることがあります。

呼吸器系の疾患としては、肺炎、胸膜炎(肺を包む膜の炎症)、自然気胸(肺に穴があいて肺がしぼんでしまう病気)、皮膚・骨・軟骨・関節の疾患としては、帯状疱疹、肋骨や肋軟骨の障害、肋間神経痛などがあります。帯状疱疹は、発疹の出現する数日前から、胸痛や違和感がみられるため注意が必要です。

また、一見、心臓疾患と錯覚してしまう病気に、消化器疾患の胃潰瘍、十二指腸潰瘍や胃酸の食道への逆流によっておきる逆流性食道炎もあり、心臓、肺などの検査と共に上部消化管の検査も必要な場合があります。そのほか、精神的原因による胸痛も見られます。

このように、ひとことで胸痛といっても多岐にわたっていますので、おかしいな、と思われましたらお近くの医療機関でご相談ください。

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