お医者さんの知恵袋
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■パニック障害について■

緑神経科
TEL: 045-933-3418
院長 池田 信之
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不安が中心となって起こる病気の一つにパニック障害があります。

不安が突然生まれてくるため、以前は急性不安発作とみなされていました。しばしば繰り返されて、そのまま自分が死ぬのではないかとか、気が狂うのではないかとか、自分をコントロールできなくなるのではないかと恐怖感に襲われます。また同時に、必ず体にも症状が出ます。動悸、発汗、息切れ、めまい、手足のしびれなどがそうです。急性不安発作と体の症状で患者さんはどうしたらいいか分からなくなります。不安がある程度軽くなり動悸が残ると、心臓の病気かと思って内科の病院に行き、心電図を取る患者さんもいます。心電図の結果にまず異常はありません。これで一時落ち着く人もいますが、また不安発作が出ると心臓は異常がなかったことを思い出し、どうしてこうなるのか混乱してしまいます。

このような状態で神経科や心療内科を受診しパニック障害の治療が始まります。脳内の青班核におけるノルアドレナリンの過量放出でこのような不安が出ると言われています。治療薬としては抗不安薬や抗うつ剤のSSRIを投与します。治療中の特徴として、良くなってもまたあの時のような恐怖体験が起こるのではないかという不安が必ず出ます。これらを予期不安と言います。また、このつらい体験が例えば電車の中で起きると電車に乗らなくなるという回避行動に出ます。これらは、脳内の扁桃核におけるセロトニンの過量放出によると分かっています。

パニック障害は必ず治る病気なので、疑いがあったら専門医を受診しましょう。
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