お医者さんの知恵袋
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■こどもの弱視■

長津田眼科クリニック
TEL: 045-988-0225
院長 田中 香純
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新生児の目はあまり見えず、物を見るという視覚刺激によって視力は発達します。発達は生後6カ月までが著しく3才でほぼ成人のレベルに達します。眼球、視神経、脳などに異常がなくても、発達途上で視覚刺激が妨げられる要因があると視力発育が止まった状態、すなわち弱視になります。弱視には、斜視がある場合におこる斜視弱視、遠視、乱視といった屈折の度合いが左右で大きく差がある場合におこる不同視弱視、遠視、乱視が左右とも強くある場合におこる屈折異常弱視、乳幼児期に眼瞼下垂、強い白内障や角膜混濁があったり片方の目に眼帯をすることが原因でおこる形態覚遮断弱視などがあります。近視の場合には多少度が強くても弱視になりにくいのは、乳幼児期は近距離の視覚刺激が大切であり、近視の場合には近距離には焦点が合うからです。

まだ発育期にある場合、視力(矯正視力)を伸ばすことが出来ますが、それも8歳から10歳くらいで限界に達します。したがって、8才過ぎに治療を始めても効果がなく、できるだけ早く治療をしなければなりません。手で目を隠して、嫌がる反応の違いを見ると、片目の弱視に早く気づきます。治療は両方の目で映像をとらえられるように眼鏡を使って矯正したり、片眼の弱視の場合には、いい方の眼を隠すといった弱視の視能訓練をします。

こどもは訴えるということが無いので大人がみつけてあげることが大切なのです。

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