お医者さんの知恵袋
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■CTとMRIについて■

横浜新緑総合病院
TEL: 045-984-2400
放射線科部長 岩井 恵理子
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CT(コンピューター断層)およびMRI(磁気共鳴画像)は、いずれも微小な画素で構成される体の断層像で、脳動脈瘤など血管像も得られます。

主に異なる点としては、

  • CT/撮影部位に微量の被ばく。検査時間が短い(機種により、数秒から数十秒)。頭部外傷や重篤な救急患者が中心。厚い骨で囲まれた脊髄や椎間板などの情報は得にくいです。
  • MRI/被ばくはありません。撮像は数分から1時間弱です。呼吸などにより肺や腹部等の画像はボケます。CTより骨髄や関節の靭帯がよく見えます。トンネル状の装置なので閉所恐怖症の方は検査できません。

具体的には、単純X線写真で骨に重なった肺癌の評価はCTが優れています。症状が出て間もない脳梗塞はMRIの拡散強調画像で、CTより早く画像診断が可能です。椎間板ヘルニアや膝や肩などの関節痛の診断もMRIが優れています。 CTは将来の発癌性リスク(広島の原爆から計算されたランセット報告の発癌率による)もありますが、CTがこれにあてはまるかどうかはまだ定まっていないと解釈できます。自然界にも宇宙線などの微量の放射線が存在します。また、検査部位以外ならば、特に精巣および卵巣を中心にプロテクターで防護します。

これらを踏まえ、医学的知識と経験に基づき医師がCTかMRIかを選択、あるいは組み合わせて診断の助けとします。

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