お医者さんの知恵袋
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■メタボリックシンドローム■

(医)恵生会 竹山病院
TEL: 045-932-1668
院長  井出 肇
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内臓脂肪が蓄積し、血圧、血糖値、脂質も高め、この様な状態は1980年代からなにかと話題に上り“シンドロームX”“死の4重奏”“インスリン抵抗性症候群”などと呼ばれ人を短命にさせる状態と認識されましたが、メタボリックシンドロームと呼称が統一され、今年4月、その日本版診断基準が提唱されました。必須条件として腹腔内脂肪の蓄積(ウエスト周囲径 男性85p以上、女性90p以上)に加え、高中性脂肪150r/dl以上且つ、または低HDLコレステロール血症40r/dl未満、血圧高値(収縮期血圧130mmhg以上且つ、または拡張期血圧85mmHg以上)、高血糖(空腹時血糖110mg/dl以上)のいずれか2項目以上で該当します。この状態だと5年間の追跡で実に2〜3倍の確率で心筋梗塞や脳梗塞などに罹患してしまうのです。最も重要なのは血糖や血圧、脂質、各々はそれほど高値でなくても、各々が重なることにより足し算ではなく掛け算になってしまうということです。

日本人の食生活は様変わりし団塊の世代ジュニアは脂肪の摂取量でとうとう米国を抜きました。町を歩いても肥満の人を簡単に見つけられます。メタボリックシンドロームは決して欧米の問題ばかりではなく、実は我々の身近にある問題なのです。

体重が気になりだしたら、まずオヘソの場所でウエスト径を測り、上記の基準を万が一超えていたら健康診断の結果を引っ張り出して確認してみましょう。そしていうまでもない事ですがメタボリックシンドロームの可能性がある場合はできるだけ速やかに医療機関を受診してください。

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