お医者さんの知恵袋
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■家庭の救急(1)■

とおまファミリークリニック
TEL: 045-931-8111
院長  當間克彦
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私達が生活していくうえで、いつどのような急病になるかわかりません。またいつ事故や災害、急病人と遭遇するかも知れません。急を要する病気やケガは24時間いつでもおこりうるのです。このようなときに応急処置を知っていると病人、ケガ人の生命や、病気の経過に大きな違いが出てくるのです。
かつては、倒れている人をみたら、"さわらない、うごかさない"と言われていました。しかし、それでは助かる人も助かりません。過去のデータでは、呼吸が止まってから2分以内に人工呼吸を行えば、90%近くの人を救命できますが、3分後では75%、4分後では50%、5分後では25%と、時間が経つにしたがって、救命できる率が減ってきます。つまり呼吸が止まった状態で、救急車が来るまでの4〜5分間、何もしまいでいるとそれだけで助けられなくなる可能性が高くなるのです。"救急車を呼んだからもう安心、あとは待つだけ"、などとは思ってはいません。救急隊員は救命処置のプロですから、彼らが来るまではそばにいる人が救命処置をしなければならないのです。
私が大学病院の救急センターに勤務していたときも、自宅で倒れて救急車が来るまで家族のかたが何もしなかったために手遅れになったということがよくありました。もしも倒れている人をみたら、まず確認することは、意識があるかどうか、呼吸はしているのか、脈はあるか、どこかで出血などの外傷があるのかということです。そして、意識がなく、呼吸も止まっているような場合にはただちに人工呼吸や心臓マッサージを行わなければなりません。実際のやり方は、テレビや新聞などでご覧になったことがあると思いますので特に述べませんが、とにかく見様見真似でも怖がらずに救命処置をやることが大切です。
このような事態は時と場所を選びません、あなたの家族や、あなた自身にも起こりうることなのです。けっして"ひとごと"と思わず心の準備をしておくことが何よりも大切な一歩となるのです
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