お医者さんの知恵袋
image ■気管支喘息について■

ユーアイ・クリニック
TEL: 045-938-5703
院長 金谷 通
 ホームページへ

 喘息は古来より洋の東西を問わず、人類を悩ませてきました。この数十年の間に喘息の発症率は増加の一途をたどり、先進国では10年間に20〜50%の率で増加していると言われ、21世紀の大きな問題になる疾患の一つに挙げられています。喘息はアレルギーを起こしやすい体質の小児や気道の過敏性のある小児に発症しやすいと言われていますが、中高年以降にも非アトピー性の喘息が多くなります。喘息の典型的な症状は夕方から明け方にかけ、ヒューヒュー、ゼーゼーして咳が出始め、そのうち呼吸が苦しくなってきます。
 最近、ヒューヒュー、ゼーゼーが無くて、乾いた咳が2ヶ月以上続く咳型喘息も問題となっています。喘息症状の発現には種々の原因が考えられています。喘息はアレルギー体質の小児に多く、ハウスダストやダニ、食物(主に年少児)動物の皮膚、花粉、カビなどが原因物質として関与していると言われています。更に気道感染、気象状況、運動、室内の揮発性化学物質、ストレスなどの要因が加わると症状が誘発されやすくなります。小児喘息の大半は小学生や中学生になる頃には治りますが、なかには大人まで持ち越したり、治っていても風邪をひいたり、環境の変化により再発する場合もあります。喘息発作を少なくするため、小児では抗アレルギー剤、気管支拡張剤、ロイコトリエン括抗剤等の併用が推奨され、効果が少なければ短期間のステロイド吸入剤を使用することもあります。大人ではステロイド吸入剤が使われるようになり、随分症状が改善される例が増えてきました。
 喘息では薬物療法だけでなく、家庭内での環境整備や心身の鍛練などの生活指導も大切です。喘息は長年にわたり発作を繰り返すこともあり、発作を起こしたら気軽に診てもらえ、生活指導も行ってくれる医療機関を見つけておくことも大切です。
LINE
お医者さんの知恵袋 目次に戻る