お医者さんの知恵袋
image ■在宅酸素療法とは?■

福村内科
TEL: 045-471-7766
福村 基之
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 かつて酸素投与が病院の中でのみ行われていた時代には、酸素を必要とする患者さんの中には、そのためだけに入院を余儀なくされた方もいましたが、1985年に自宅で酸素を吸う事(在宅酸素療法)が健康保険で認められ、酸素濃縮器の開発ともあいまって、急速に在宅酸素療法が普及していきました。
 このことは酸素を必要とする多くの患者さんにとって大きな福音となるとともに、在宅医療という新たな医療分野を生み出す基となりました。現在行われている介護保険制度も、在宅酸素療法がなければもっと別の形となっていたかもしれません。
 かつて在宅酸素療法の適応となっていた患者さんは、主に肺結核の後遺症の方でしたが、現在は肺結核の患者さんが減少し、肺気腫等の慢性閉塞性肺疾患の患者さんが主となってきました。
 呼吸不全(室内気での動脈血酸素分圧が60トール以下:正常者90トール台)の患者さんが酸素を吸入するメリットは、体内の酸素を上昇させて心臓等の臓器を保護する作用があり、長期間の酸素療法の検討でもその予後は明らかに改善しています。
 今後、病気の構成の変化によって様々な病気が在宅酸素療法の適応となっていくと思いますが、より多くの患者さんがこの療法の恩恵を受けていくことと思います。
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