お医者さんの知恵袋
image ■変形性膝関節症について■

長田整形外科
TEL: 045-982-2010
院長  長田 信人
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 我々整形外科医が外来でよく耳にする訴えのひとつに膝の痛みがあります。特に50歳前後より上の方には、身に覚えのある症状ではないでしょうか?
 歩く時だけではなく、階段昇降の時や立ち上がる時に特に痛みを感じます。正座などはできなくなります。近くの医者に行くと、膝の内側を押されて強い痛みを感じ、レントゲン写真では膝の関節が曲がっていると言われます。
 これらの症状の原因は膝関節の内反変形、つまりO脚といわれますが、ではそのO脚の原因は何なのでしょうか?

 患者さんから聞くのは老化だ、とか年だから、と医者に言われたと消極的な話ばかりです。でも待ってください。膝関節の内反変形の本当の原因は大腿四頭筋の筋力低下による膝関節の不安定化です。大腿四頭筋とは大腿の前面に付いている大きな筋肉のかたまりで、膝関節を歩行時の衝撃から守り安定化させています。筋力の低下は年とともに進みますが、これは自分の努力で解決することができます。簡単な四頭筋訓練で筋力は強化され膝関節は安定化してきます。老化現象は自分の努力ではいかんともしがたいですが、膝の痛みはこうした自分の努力で解消できるものです。ですから老化と言い切れないのです。もちろん理学療法や薬の内服、湿布を使うことも重要な治療法です。膝の痛みを感じた時は整形外科医の診療を受け、相談の上、適切な治療をうけることをおすすめします。
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