お医者さんの知恵袋
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切らないで治す痔の治療

しらはた胃腸肛門クリニック横浜 
TEL:045-985-5550
院長 白畑 敦先生
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 痔の治療と聞くと「痛い」「苦しい」と想像される方が多いと思います。 痔を根本から治すには従来からの切る手術である切除術は有効な治療法であり現在でも最も標準的な治療として位置づけられています。 しかし切除術は術後の出血の危険性と強い疼痛という欠点がありました。 その点、「切らない手術」では切除せず痔に直接注射を行うため、出血・疼痛は切除術よりも軽くなります。 手術時間は15分〜30分で疼痛が少ないため日帰り手術も可能で身体的・精神的・経済的な負担が軽くなります。 その注射の名前はジオン注射という薬で平成17年5月から医療保険で使えるようになりました。 ジオン注射の有効成分は硫酸アルミニウムカリウム水和物(痔を硬化させ縮小させる効果)とタンニン酸(組織障害を防ぐ効果)です。 痔に注射する事により痔に流れ込む血液を大幅に減少させ痔を硬化させます。 さらに硬化した痔を肛門粘膜に固定させることにより痔を治します。 このようにジオン注射は簡便かつ低侵襲で痔の優れた治療法である一方、決して万能な治療ではないことも認知しておく必要があります。 ジオン注射は痔核の部位、形態、成因により術後再発を大きく左右するため、手術前に必ず経験ある専門医と切除術とジオン注射についてよく相談し手術適応や術式選択を慎重に選択する事が重要です。

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