お医者さんの知恵袋
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高齢者疾患の特徴について

谷田部クリニック
TEL:045-937-7115
谷田部博嗣
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 老化とは「加齢とともに生体の臓器組織に形態学的変化が進行し、その機能が低下すること」を言い、環境によらず、時間に伴い生物学的に退行性変化を示し、死の確率を上昇させるものです。

 高齢者は、安静時には目立った加齢変化はみられませんが、生体における予備能の低下により、複雑な機能や負荷に対する反応は低下していきます。そのため、高齢者疾患には、
 ①多臓器に疾患が認められる。
 ②症状が非定型的で、無症状のことや精神障害を伴うことがある。
 ③日常生活を阻害する多くの症候と機能障害がある。
 ④急性疾患からの回復が遅延し、合併症を続発する
 ⑤恒常性の衰えや制御系の失調を起こしやすい。
 ⑥投与薬剤が多くなり、副作用の発現が増加する。
 ⑦社会的要因や環境の変化で病状が変動する。
 ⑧手術適応の決定と予後の評価に慎重な配慮を必要とする。
 ⑨長期介助を要し、福祉との連携やチーム医療が必要となる。
 ⑩終末期医療の在り方、死をどのように迎えるかが問題となる。
という特徴があります。

 高齢者医療の目的は、様々なリスク因子を抑えて健常老化を達成することです。“健康にして長寿”であるためには、診断や重症度の評価だけではなく、総合機能評価により障害も評価して対応することが必要で、在宅医療には必須の要件なのです。

 お困りの時は、緑区医師会ケアマネージャーにご相談下さい。

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