お医者さんの知恵袋
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色の話

中山北口眼科
TEL:045-930-3090
阿部 聡
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 物に光があたると、その反射した光の波長の違いでそれぞれの色が出ます。反射光が目に入り、それを網膜で受け取り、光の三原色(赤、緑、青)を感受する三種類の網膜内の細胞(錐体細胞)が、それらの光を感じて、脳でその色を認識します。無数の色は、三色の組み合わせによって生まれます。

 三種類の錐体細胞の働きが悪いとそれに対応した色を認識できません。錐体細胞の機能は、遺伝子情報に組み込まれていて、この遺伝子情報が悪いと生まれつき特定の色の判別が難しくなります。先天色覚異常の発症率は、日本人男性の5%、女性で0.2%、治療法は、今はありません(現在遺伝子治療が研究中です)。メガネによる改善もありません。また、先天色覚異常は遺伝子疾患なので、さらに悪くなる事はありません。

 平成十四年から小学四年生で行っていた色覚検査が廃止され、十年が経ちました。その時の子供達は二十歳となり、自分の進路を決める時期になっています。色覚異常があっても進学や就職にはほとんど制限がないですが、パイロットや警察官など、特殊な職種にはなれません。自分の進路をこれから決める人は、進路を決める前に、その道に適応しているかどうかの適正検査の一つとして、色覚検査を受けてみてはいかがでしょうか?

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