お医者さんの知恵袋
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転んでもいないのに骨折しちゃったの?
― 骨粗しょう症とMRI ―

牧野記念病院
TEL: 45-933-4111
大平 孝之
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80歳代の女性の患者さん「最近、転んだりもしていないのに腰の痛みが強くなって、近所のお医者さんにレントゲンを撮ってもらったけど、骨には異常がないですね、って言われました。でも、なかなか痛みがとれなくて歩くのも大変で困っています。」

医師「それでは、MRI(磁器共鳴画像法)で精密検査をしてみましょう。」

そして検査後、

医師 「MRIでは圧迫骨折(椎体という円柱状の骨が潰れた状態)がみられますね。しばらくの安静が必要ですが。ご自分の体にあったコルセットを作りましょう。そして骨粗しょう症の治療も始めましょう!」

と、いう具合に、骨粗しょう症が進んでいると、転ぶというような怪我がなくても椎体(背骨)が潰れてしまうことがあります。実は、一度椎体の圧迫骨折を起こすと、別の部位にも圧迫骨折を起こしたり、また大腿骨近位部(股関節)の骨折を起こしたりという「骨折の連鎖」を来たしやすくなります。骨粗しょう症をしっかり治療していくことは極めて大切です。また、MRIは通常のレントゲン検査ではわかりにくい骨のダメージ(骨挫傷や炎症性変化やまたは腫瘍など)を知ることができます。レントゲンでは説明できない症状がある場合には、受けてみる価値のある検査だと思います。

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