お医者さんの知恵袋
image ■小学校の視力検査の重要性■

中山北口眼科
TEL: 045-930-3090
阿部 聡
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春になると小学校では毎年学校検診が始まります。その中の検査項目のひとつに視力検査があります。そこである一定の視力以下の人は、眼科受診を勧められます。眼科受診を勧められたら、もうメガネをかけなくてはいけなくなるのではないかと、メガネをかけるかどうかだけを気にしている人がいますが、視力検査は、近視や遠視などでメガネをかけたほうがいいかどうかをアドバイスするだけで施行されているのではありません。
ヒトはもともと生まれたときからよく見えているのではなく、視力は体の成長に伴い目から入ってくる光刺激によって発達していくもので、その発達は8歳ぐらいまでに完成されます。その時期までに両眼で見る機能や物を見る力を発達させておかないとそれ以降に発達させることは困難です。そのため、特に小学校の低学年までに異常を見つけておかないと取り返しのつかないことになりかねません。斜視や、不同視(左右の視力の差が大きい)などで片眼の視力が低下している場合などは、子供は視力低下を訴えない場合があります。そうすると親は知らずに過ごし、学年が大きくなってから子供が片方の目が見えないという訴えで初めて視力が見えないことに気づき、それからメガネを作りに行っても視力がでなくてさあ大変と大騒ぎしても後の祭りです。また、睫毛内反症(さかさまつげ)によって角膜(黒目)に傷がつき、視力がでにくい場合もたまにあります。
そのため、視力検査は単に近視や遠視を見つけだすだけではなく、隠れた病気も探し出す重要な健診ですので、お子さんが検査結果の紙を持ってきたら、ないがしろにせず、お子さんの日ごろの見え方や、片方ずつの見え方を聞いてみてください。
そして、視力検査をメガネをつけるかつけないかのふるいわけの検査と考えず、気づかない目の病気を見逃さない検査と考え、何かありましたら眼科を受診し眼科医に相談することをお勧めします。
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