お医者さんの知恵袋
image ■お年寄りに効く漢方■

医療法人社団恵生会 竹山病院
TEL: 045-932-1668
院長 門馬 正志
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お年寄りの病気には若い人とは異なる幾つかの特徴があります。
まず、お年寄りには体力や免疫力の低下から起こる病気が多いことがあげられます。漢方薬には“補薬”といわれる身体の元気をおぎなう薬があります。西洋薬にはこういった薬はありませんが、“補中益気湯”“十全大補湯”などの薬により体の元気が増し、いろいろな病気に罹りにくくなる事があります。
また、一人でいくつかの病気にかかっていることが多いのもお年寄りの特徴です。漢方医学では病気でなく体の状態に対し薬を処方しますので、例えば患者さんの腰の痛み・下半身の冷え・尿の出にくさ、といった症状を“腎虚”という状態と考えれば“八味地黄丸”という薬ひとつでこれら全ての症状に対応する事も可能になります。
漢方薬の特徴として一般に作用がゆっくりしていて副作用が少ないことも挙げられます。古来より漢方では体に害が少ない薬を尊ぶ傾向がありましたので、長い歴史の中で副作用が少ない薬が作られてきたのです。こういった事もお年寄りに適しているといえます。
お年寄りでは、検査などでは特に異常が無くても体の調子が悪いという事があります。西洋医学では病名が決まらないとなかなか薬が出しにくいのですが、漢方では症状があれば何らかの治療が可能です。
こうした事から、漢方はお年寄りに適した治療であるといえます。
しかし、お年寄りの病気全てに漢方治療が適するわけではなく、西洋薬が良い場合や手術が必要な場合もあります。まず信頼できる医師にきちんと診察を受けることが大切です。漢方治療を希望される場合、保険もききますので、その上で漢方に詳しい医師に相談することをお勧めします。
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