お医者さんの知恵袋
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■アレルギー性結膜炎とアトピー性角結膜炎 その2■

フジ眼科・歯科クリニック
TEL: 045-931-6644
院長 藤津 均
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 前回は、アレルギー性結膜炎についてお話しましたが、今回は痒みも生じますが更に重症化しやすいアトピー性角結膜炎(AtopicKeratoconjunctivitis:AKC)についてお話します。アレルギー性結膜炎とAKCの違いを理解し、診断されたなら眼科医による適切な経過観察と治療を受けることが大切です。

 AAKCは痒みに加えて異物感や痛みが生じ、長期に渡る事も多く、他の眼疾患も併発することがあります。顔面に皮疹がある場合が多いですが、特に眼瞼にアトピー性皮膚炎があると、目が実際に痒いのではなく、眼瞼の皮膚が痒い場合がありますから、的確に診断して眼瞼の治療をする必要があります。

 AKCは放っておくと重症化しやすく、時に角膜潰瘍などの疾患を起こし、目が開けられないほどの痛みが生じます。春季カタルのような結膜乳頭増殖病変を伴う事が多いですが、そうでなくても充血だけで角膜に障害を起こします。最近は免疫抑制剤点眼を治療に使用します。また、円錐角膜、白内障、網膜剥離を起こす事も少なくありません。ですから、AKCを見たら、きちんと散瞳して、水晶体や網膜の隅々までも良く検査してもらう必要があります。また、経過が長い症例や再発を繰り返す症例が多いので、定期的な経過観察が必要です。

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