お医者さんの知恵袋
image ■腎不全ってなに?■

霧が丘クリニック
TEL: 045-920-0331
児島 弘臣
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腎不全をご存じですか?
肝腎な臓器のひとつである腎臓の働きが悪くなることですが、腎不全を理解していただくために、まず腎臓の働きについてお話しします。
腎臓では尿をつくっていますが、尿は老廃物を捨てるだけでなく体内の水分や塩分(電解質)の調節、酸・アルカリのバランスを保つ役目もしています。これによって、身体中の細胞が機能しやすい状態に保たれているのです。また、腎臓では赤血球の生成、血圧の調節、そして骨に関係するホルモンの分泌も行っています。腎臓の働きが落ち、これらが果たせなくなった状態が「腎不全」というわけです。血液検査では尿素窒素、クレアチニンといった老廃物の指標の上昇、カリウムの上昇など電解質の異常、貧血、血液の酸性化などがみられます。
腎不全の原因には各種の腎炎や糖尿病、動脈硬化、薬剤、尿路の閉塞、脱水症などがあります。また、起こり方によって2つに分けられます。急性腎不全といって急に起こったものについては早期の診断と治療が特に重要です。原因の除去を含めた治療により治る可能性が高いからです。徐々に悪くなったものが慢性腎不全ですが、急性腎不全とは病歴や経過、タンパク尿、血尿などの有無、血液検査の異常値の組み合わせ、腎・尿路の超音波検査などで区別出来ます。尿の異常は慢性腎不全の場合、血液検査で異常がみられるようになる前から出現していることがほとんどで、大切な所見です。自覚症状には、むくみや尿量の減少、息切れなどがありますが気をつけなければならないのは腎不全の程度が相当、強くならないと出現しないということです。
腎炎と診断されている人はもちろん、自覚症状がなくても尿の異常がある人や高血圧で動脈硬化の強い人、糖尿病の人などは定期的にそして出来れば腎臓専門医のもとで、血液や尿の検査を受けることが大切です。
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