お医者さんの知恵袋
image ■小児の白血病■

ちはら小児クリニック
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院長 茆原博志
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小児の白血病は他のガン同様に早期に発見して治療すれば治りやすい事が分かっています。白血病は血液細胞がその分化の過程で何らかの原因で異常クローンが、生体の調節機構を無視して増殖と崩壊を繰り返す事で発症します。主に増殖する場所は骨髄です。骨髄では、酸素を運搬する赤血球や、病原菌などを処理する白血球、出血時に重要な役割を担う血小板が造られています。そしてその白血病細胞は血管を通して全身に運ばれて増殖と崩壊を繰り返します。
小児白血病の症状は多彩です。他のガン同様に早期に発見して治療すれば治りやすい事が分かっています。最も多いのは、発熱持続と貧血による顔色不良や全身倦怠感です。その他に、鼻出血や出血斑などの出血傾向、関節痛、リンパ節腫脹、末梢神経麻痺などがあります。まれに病的骨折があります。発熱については抗生剤投与しても長期間持続します。このような場合には白血病細胞の崩壊による事が多いです。この他には、経験した事ですが、感染症を繰り返す場合です。肺炎や中耳炎を繰り返す際には、要注意です。この場合には白血病細胞が骨髄で増殖したために正常な白血球の生成が抑制されることによります。抗生剤は一時的に有効ですが止めれば再び発熱します。顔色不良は、正常な赤血球の生成が抑制されることによります。同様に出血傾向は血小板の生成抑制によります。通常の鼻出血と違う点は、なかなか止血できないところです。関節痛や骨痛は鎮痛剤を投与しても改善しません。ただ、ステロイド剤を投与すると一時的に改善します。ステロイド剤は白血病の治療薬の一つです。リューマチと誤診されてステロイド剤を投与された白血病も経験しました。これらの症状は、どれか一つのこともあれば、いくつかの症状が一緒に認められることもあります。
小児の白血病は約80%は治癒するようになってきましたが、早期に発見することも重要ですので、以上の症状が続く場合には血液検査が必要です。
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