お医者さんの知恵袋
image ■高血圧にご用心■

楠原医院
沖 浩佳
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高血圧を指摘されても、自覚症状がなく日常の生活に支障もない事が多く、積極的に治療をしようと考える方は少ないのではないでしょうか。高血圧の状態を放っておくと次第に心機能が低下し、血管にも高い圧力がかかるため壁が厚く狭くなってくるのです(動脈硬化)。その結果、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、脳卒中という致命的な病気につながっていくため、サイレントキラー(静かなる殺人者) と呼ばれています。高血圧以外にも動脈硬化の危険因子は高脂血症、糖尿病、肥満、 喫煙などがあり、これらを多く持っている人ほど心臓病や脳卒中にかかりやすくなります。高血圧は、遺伝のみでなく生活習慣などの環境因子が発症、進行に関係しています。高血圧の目安は、収縮期血圧が140以上または拡張期血圧が90以上ですが、この値だからといって即治療を必要とするわけではありません。普段は正常血圧でありながら血圧測定時の緊張や不安などで病院でのみ高血圧を示す白衣高血圧があり、仕事の合間に受ける健康診断の時なども血圧が高めになることがあります。最近は家庭用血圧計が市販されていますので、自宅で血圧を測定してもらい治療の参考にすることもあります。また、とくに高齢の方は血圧に変動があるのが特徴です。高血圧は生活習慣病の1つなので、食事療法として減塩療法、運動療法、体重制限が重要となります。アルコールのとりすぎも血圧を上げる原因の1つです。健康診断で異常を指摘された方、自分のからだのことで不安をお持ちの方は最寄りの診療所などで相談されることをおすすめします。
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